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車検の基礎知識

8ナンバー車の車検は普通の自家用車とどう違うのか?

基礎知識

公開日:2019/09/25

最終更新日:2022/03/17

8ナンバー車

車のナンバープレートが持つ意味はご存知ですか?

車のナンバープレートには、品川や福岡、札幌などの地域が書かれ、その横に3桁の番号が表示されています。最初の1桁は分類番号といって、車の種類、大きさ、用途などを表していて、現在は0から9の分類番号が使われています。

  • 分類番号が0のものは、大型の特殊自動車の中でもショベルカーなどの建設機械
  • 1は、貨物輸送などに使われる大型トラック
  • 2は普通自動車で乗車定員11名以上のバス
  • 3は乗車定員10名以下の普通乗用車
  • 4と6は貨物輸送に使われる小型乗用車
  • 5と7は人の輸送に使用する小型乗用車
  • 9は大型の特殊自動車

動画でも解説しています

8ナンバーが指す車とは?

では、8ナンバー車は何を指しているかというと、特殊な用途を持った小型あるいは普通自動車を示します。

例をあげると、救急車や消防車、パトカーなどの緊急車両が当てはまります。そのほか、タンクローリー車や福祉車両など、特定の業務や用途に使用する車も該当します。

私たちの身近にも8ナンバー車があります。 代表的な例は、水道設備や炊事用設備、ベッドなどを備えたキャンピングカーです。アウトドアブームに加えて、近年増えた自然災害への備えとして人気となっています。

そのほかには、農業に欠かせない肥料や種子を散布する、草刈りを行うなどの農業作業車も8ナンバーに該当します。 農業以外では、過疎地などスーパーがない地域に食料品を売りに行く販売車、ビジネス街や観光地の広場などで、ハンバーガーやクレープを調理して販売する食堂車など、個人事業主が使う車両も8ナンバーです。こういった車には特殊な設備が施されているため、法定点検や車検を含め、定期的なメンテナンスが大切です。

8ナンバー車の税金や自賠責保険

以前8ナンバー車の税金は、普通乗用車よりも安く設定されていました。公道を走る回数が一般の乗用車より少ないことがその理由とされています。

当時、8ナンバーの取得審査があまり厳しくなかったこともあり、税金のメリットを得るため8ナンバーを取得する人が増えました。低い税金を納めた後で、装備をはずして普通車として使用する人もいました。しかし、こうした悪質なケースを防止するため、現在では税率も上がり8ナンバーの取得審査も非常に厳しくなっています。

とはいえ、今でも8ナンバー車の税金は普通乗用車よりも安く設定されています。同じ排気量なら自動車税は普通乗用車より2割ほど安く、重量税も3トン以下なら半分程度です。

しかし、自賠責保険は8ナンバーだからといって大きな差はなく、任意保険に関しては、8ナンバー車対象があまりないのが現状です。維持費や車検の面でも普通自動車と比較して大差ないです。販売車や食堂車のように業務に使う場合は常に荷物を満載して走るため、車の重量が重いうえ使用頻度も高いので、タイヤなどの消耗が激しく、交換などメンテナンスに費用がかかります。キャンピングカーのように特殊機能を装備している場合も車両が重く、タイヤなどの磨耗も普通乗用車よりも激しくなりがちです。

こうしたデメリットも含めると、8ナンバー車だからといって極端に費用や維持費は変わりません。自動車税が割安な点を考慮しても、費用面でのメリットはあまりないのが現状です。

8ナンバー車の車検

車検頻度は2年に1度

8ナンバー車の車検は2年に1度です。普通乗用車の場合、新車は3年、それ以降は2年ごとなので、8ナンバー車の方が間隔が短い分費用がかかります。費用自体は、普通乗用車とほぼ同じぐらいですが、搭載している設備によっては、整備の維持費用が必要な分高くなることもあります。

しかし、小型貨物車の場合は車検費用を低く抑えることができます。小型貨物車の車検は初回2年、以降は毎年となるので、8ナンバーにすると2回目以降の回数を減らせます。小型貨物車を、冷蔵冷凍車や活魚運搬車、保温車などにすることで8ナンバーを取得でき、車検サイクルを長くすることが可能です。

ただし、小型貨物車や普通乗用車を購入した後、構造を変えて8ナンバーを取得するには、国土交通省が定める要件を満たしたうえで、必要な書類をそろえて手続きをする必要があります。不正防止のために、審査はかなり厳密に行われますし、変更箇所の検査も行われるため、改造して8ナンバーを取得するのは簡単ではありません。それに、一度取り付けた設備を取り外すのは、法律で認められていない点も注意しましょう。


最近では、バンコンバージョンバン、略してバンコンと呼ばれるキャンプ用の車も登場しています。8ナンバーのバンコンは3ナンバーのバンに、食事ができるテーブルなどキャンプ用の設備を搭載し、ベッドを入れて車中泊ができるようにしたものです。軽装備で普段は普通乗用車と同じように使えるというメリットがあります。キャンピングカーを検討している人は、車検や維持費用、使い勝手などを総合的に考慮して、8ナンバーにするかを判断しましょう。

こちらの記事の監修者

やさしい車検

やさしい車検 編集部

  • 愛媛県松山市に車検整備を行う店舗を2店舗を構えてお客様のご来店をお待ちしています。
  • 受賞歴:楽天車検アワード愛媛県部門で2019年から5年連続受賞
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