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公開日:2019/09/26
最終更新日:2026/04/16

目次
「せっかくこだわって改造した愛車、次の車検に通るか心配…」
そう感じている改造車オーナーの皆さん、ご安心ください。
この記事では、改造車が車検で「通らない」と判断される主な理由から、事前に確認すべきポイント、そして合格するための具体的な対策まで、どこよりも詳しく解説します。
「この改造は大丈夫?」「どこを直せばいいの?」
そんな疑問を解消し、あなたの愛車がこれからも合法的に、そして安全に走り続けられるよう、車検の不安を安心に変えるための情報をお届けします。
この記事を読めば、愛車とのカーライフをさらに豊かに、そして自信を持って楽しむための道筋が見えてくるはずです。
改造車が車検で不合格となる理由は多岐にわたりますが、共通して「保安基準」に適合しているかどうかが厳しくチェックされます。保安基準とは、道路運送車両法に基づいて定められた、車の構造や装置が満たすべき技術的な基準のことです。この基準に適合しない改造は「違法改造」とみなされ、車検に通ることはありません。
ここでは、特に多くの改造車オーナーが見落としがちな、あるいは疑問に思いやすい改造箇所に焦点を当て、車検でNGとなる主な理由を具体的に解説していきます。愛車の改造がどの基準に抵触する可能性があるのかを把握し、事前の対策に役立ててください。
車の灯火類は、夜間走行時の視認性確保や周囲への意思表示に不可欠なため、非常に厳しく基準が定められています。以下の点を確認しましょう。
色の規定
ヘッドライト:白色または淡黄色
フォグランプ:白色または淡黄色
ウィンカー:橙色
テールランプ・ブレーキランプ:赤色
バックランプ:白色
ナンバー灯:白色
その他:車幅灯(白色)、サイドマーカー(橙色)など、それぞれに定められた色があります。
LEDテープライトなど、規定外の色を発する補助灯はNGとなる場合があります。
明るさ(光度)と点灯数
ヘッドライトやフォグランプは、保安基準で定められた明るさの範囲内である必要があります。過度に明るすぎるものや、暗すぎるものはNGです。
各灯火類の点灯数も定められています(例:ヘッドライトは左右対称で2個または4個)。
取り付け位置と向き
各灯火類には、車両中心線からの距離、地上からの高さ、左右の間隔など、細かく取り付け位置が規定されています。
ヘッドライトやフォグランプの光軸(照射方向)も重要で、下向きに適切に調整されている必要があります。
マフラー交換は人気のカスタムですが、排気音量や排気ガス成分に関する基準は非常に厳格です。
音量規制
車検では「近接排気騒音」と「加速走行騒音」の2種類の音量測定が行われます。一般的に、乗用車では96dB(デシベル)以下、軽自動車では97dB以下(車種や年式により異なる)が基準となります。
社外マフラーに交換した場合、この基準を超えてしまうと車検に通りません。特に、車検対応品と謳われていても経年劣化で音量が大きくなるケースもあるため注意が必要です。
触媒(キャタライザー)の有無
排気ガス中の有害物質を浄化する触媒は、排出ガス規制の観点から非常に重要です。純正触媒を取り外したり、性能の低いものに交換したりすると、排気ガス成分の基準値を超過し、車検に通らなくなります。
触媒は目視でも確認されるため、取り外しや欠損はすぐに判明します。
ローダウンは車のスタイルを大きく変えますが、車高には明確な規定があります。
最低地上高
車検では、車両の最も低い部分が地面から9cm以上離れていることが義務付けられています(一部例外を除く)。これは、走行中の安全性や障害物との接触防止のために設けられた基準です。
測定の際には、タイヤとホイール、ブレーキディスクなどを除いた部分で最も低い箇所が基準となります。
測定方法
車高の測定は、車両を平坦な場所に置き、タイヤの空気圧を適正にした状態で行われます。エアサスペンション装着車の場合は、通常の走行状態での車高が基準となります。車高調を装着している場合は、車検前に調整が必要になることがあります。
足回りのカスタムも人気ですが、タイヤやホイールは車の走行性能に直結するため、保安基準が厳しく定められています。
フェンダーからの突出
最も重要なのは、タイヤやホイールがフェンダー(泥除け)から外側にはみ出していないかという点です。これは、走行中に歩行者や他の車両に接触するリスクを防ぐためです。
わずかなはみ出しでも車検に通らないため、ホイールスペーサーの使用やオフセットの変更には細心の注意が必要です。
タイヤのサイズと荷重指数
タイヤのサイズは、スピードメーターの誤差が許容範囲内である必要があります。また、その車両の重さに耐えられる「荷重指数」を満たしていることも重要です。
タイヤとフェンダー、またはサスペンション部品との干渉がないかも確認されます。
外装パーツの変更も、安全性や視認性に関わるため、注意が必要です。
エアロパーツ(バンパー、サイドステップ、リアウイングなど)
取り付けがしっかりしており、走行中に脱落する危険がないこと。
鋭利な突起がなく、歩行者等に危害を与える恐れがないこと。
最低地上高を確保していること(特にフロントバンパーやサイドステップ)。
オーバーフェンダー
軽微なもの(片側10mm未満)であれば、構造変更なしで認められる場合があります。しかし、それ以上の場合や、リベット留めなど後付け感が強い場合は構造変更申請が必要になることがほとんどです。
取り付けが不十分であったり、鋭利な形状であったりするとNGです。
ウィンドウフィルム
フロントガラスおよび運転席・助手席のサイドガラスには、可視光線透過率が70%以上である必要があります。
色の濃いフィルムを貼ると、この基準を下回り車検に通らなくなります。後部座席やリアガラスは透過率の規制はありませんが、外部からの視認性を著しく妨げるものは避けるべきです。
内装のカスタムも、運転の安全性や乗員の保護に関わるため、基準が設けられています。
シート交換
社外品シートに交換した場合、シートベルトの取り付け位置や強度、リクライニング機能の有無(純正がリクライニングするタイプの場合)、シートの固定方法などがチェックされます。
特に、フルバケットシートなどリクライニング機能がないシートに交換した場合、2ドア車では後部座席への乗降性を確保できないとNGになることがあります。
ステアリング交換
エアバッグが装着されている車両でエアバッグ非対応のステアリングに交換した場合、エアバッグ警告灯が点灯していないことが条件となります。警告灯が点灯していると車検に通らないため、キャンセラーなどで対策が必要です。
ホーンマークの表示も義務付けられています。
追加メーター
ダッシュボード上に取り付ける追加メーターは、運転者の視界を妨げない位置に取り付ける必要があります。また、鋭利な突起物がないことも重要です。
上記以外にも、見落としがちな改造箇所が車検でNGとなることがあります。
牽引フック
常時突出している牽引フックは、歩行者等に危害を与える可能性があるため、格納式であるか、または車体から突出していないことが求められます。固定式のものは取り外しが必要です。
マフラーカッター
マフラーカッターが車体から過度に突出している場合、または鋭利な形状をしている場合はNGとなる可能性があります。
ホーン(クラクション)
音量や音色が保安基準に適合している必要があります。特に、著しく大きな音量や、規定外の音色(例:メロディホーン)は認められません。
燃料キャップ
ロック機能がない燃料キャップは、走行中に開く危険性があるため車検に通らないことがあります。
ワイパー
正常に作動し、視界を確保できる状態である必要があります。ブレードの劣化や作動不良はNGです。
前述のNG項目を踏まえ、改造車を合法的に車検に通すためには、事前の準備と適切な対策が不可欠です。オーナー自身でできる事前チェックから、プロに依頼する際のポイント、さらには構造変更申請といった法的な手続きまで、実践的なアドバイスを提供します。
車検に臨む前に、ご自身の愛車が保安基準に適合しているか、以下のポイントを参考に自己診断してみましょう。
灯火類
ヘッドライト、テールランプ、ウインカー、フォグランプの色、明るさ、数、点滅周期は保安基準に適合していますか?
LED化した場合、Eマーク(ECE規則適合マーク)やJISマークは表示されていますか?
排気音
マフラーの音量は近接排気騒音規制値(車種により異なる)を超えていませんか?(測定器がない場合は、明らかに大きすぎないか、純正と比較して判断)
触媒(キャタライザー)は取り外されていませんか?(触媒の有無は排ガス検査でNGとなります)
車高
車両の最低地上高は9cm以上確保されていますか?(エアロパーツなども含め、最も低い部分で確認)
タイヤ・ホイール
タイヤやホイールがフェンダーから突出していませんか?
タイヤハウス内への干渉はありませんか?
スピードメーターの誤差は許容範囲内ですか?
ボディパーツ
エアロパーツやオーバーフェンダーは、車幅や全長が保安基準の範囲内に収まっていますか?
ウィンドウフィルムは、運転席・助手席の窓ガラスの透過率が70%以上ありますか?
内装
シートベルトは機能していますか?
シートが固定されており、破れや劣化がひどくありませんか?
ハンドルやシフトノブが操作の妨げになっていませんか?
エアバッグ警告灯は点灯していませんか?
車検対策として大きく分けて「純正パーツへの戻し」と「構造変更申請」の2つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
純正パーツへの戻し 多くの改造車オーナーが選択する方法で、車検に適合しないパーツを一時的に純正品に戻す、または適合品に交換します。メリットは、構造変更申請のような複雑な手続きが不要な点、費用を抑えられる可能性がある点です。デメリットとしては、毎回車検のたびに作業が必要なこと、純正パーツの保管場所が必要なこと、そして取り付け・取り外しにある程度の時間と労力がかかることが挙げられます。特に、溶接や切断を伴う大掛かりな改造をしている場合は、元の状態に戻すのが困難なケースもあります。
構造変更申請 車検に適合しない改造(車高、車幅、乗車定員など)を施した場合でも、国の定める保安基準の範囲内であれば、申請によって車の情報を変更し、合法的な改造車として登録する方法です。メリットは、一度申請が通れば、次回以降の車検で同じ改造箇所について指摘されることがなくなる点です。デメリットは、申請手続きが複雑で専門知識が必要なこと、検査費用や申請費用がかかること、そして構造変更後は車両重量や排気量などの変更により、自動車税や保険料が変わる可能性がある点です。
どちらを選ぶべきかは、改造の度合い、費用、手間、そして今後もその改造を維持したいかによって異なります。一時的な対策であれば純正戻し、恒久的に改造を維持したい場合は構造変更申請を検討するのが一般的です。
改造車の車検は専門的な知識が求められるため、信頼できる専門業者に相談することが非常に重要です。
まず、改造車の車検実績が豊富で、カスタムカーに理解のある整備工場や車検代行業者を探しましょう。インターネットでの口コミや、同じ趣味を持つ知人からの紹介も有効です。相談する際は、ご自身の車の改造箇所を具体的に伝え、どこが車検に通らない可能性があるのか、どのような対策が必要か、費用はどれくらいかかるのかを明確に質問しましょう。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、適正な価格で信頼できる業者を見つけることができます。不明な点や疑問は遠慮せずに質問し、納得した上で依頼することが大切です。
簡単な改造であれば、オーナー自身でできる対策もありますが、安全に関わる部分や専門知識が必要な作業は避けるべきです。
DIYでできる対策としては、以下のようなものが挙げられます。
灯火類のバルブ交換:色や明るさが基準に合わないバルブを、適合品に交換する。
タイヤ・ホイールの交換:フェンダーから突出している場合、一時的に純正品や適合品に履き替える。
簡単なエアロパーツの取り外し:最低地上高が不足する場合、一時的に取り外す。
車内の清掃やシートの固定確認:内装の不備は車検に通らない原因となるため、事前に確認・整備する。
しかし、エンジンやブレーキ、サスペンションなど、車の走行性能や安全性に直結する部分の改造は、専門的な知識と技術が必要です。安易なDIYは事故につながるリスクがあるため、必ず専門業者に依頼しましょう。また、自分で作業する際は、保安基準を十分に理解し、作業マニュアルなどを参考にしながら慎重に進めることが重要です。リスク管理を徹底し、安全第一で取り組みましょう。
改造車を車検に通す際、通常の車検と比べて費用が高くなる可能性があります。これは、改造箇所を保安基準に適合させるための追加作業や、特殊な手続きが必要となるためです。ここでは、具体的にどのような費用が発生しうるのかを解説します。
改造車の車検費用も、法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、検査手数料)については通常の車検と変わりません。これらの費用は車の種類や重量によって一律で定められています。しかし、改造車の場合、法定費用に加えて以下のような追加費用が発生する可能性があります。
検査費用(代行手数料): 専門業者に車検を依頼する場合、改造箇所が多い、または複雑な修正が必要な場合、通常の車両よりも検査や調整に時間がかかるため、代行手数料が高くなることがあります。
構造変更申請手数料: 車検証の記載内容と異なる大幅な改造(例:車体の長さや高さ、乗車定員などの変更)を行っている場合は、構造変更申請が必要となり、別途申請手数料が発生します。
改造車が車検に合格するためには、保安基準に適合しない箇所を修正する必要があります。この修正には、以下のような部品代や作業費が発生するのが一般的です。
純正パーツへの戻し:
例: 社外マフラーを純正マフラーに戻す、車高調を純正サスペンションに戻す、社外ステアリングを純正に戻すなど。
費用: 部品代は車種やパーツによって大きく異なりますが、数万円から数十万円かかることもあります。工賃も交換するパーツの難易度によって変動します。
車検対応パーツへの交換:
例: 音量が大きすぎる社外マフラーを車検対応品に交換、光量不足のヘッドライトを車検対応品に交換など。
費用: 新しいパーツの購入費用と交換工賃が発生します。
構造変更に伴う調整作業:
例: 車高の変更に伴う光軸調整、乗車定員変更に伴うシートの固定作業など。
費用: 専門的な技術を要するため、数万円程度の工賃がかかることがあります。
その他: ウィンドウフィルムの剥がし作業、灯火類の配線修正、タイヤ・ホイールの交換など、細かな修正にも費用が発生します。
これらの費用は、改造の内容や依頼する業者によって大きく異なります。そのため、複数の整備工場や車検代行業者から見積もりを取り、比較検討することが非常に重要です。事前にしっかり相談し、費用の内訳を明確にしてもらうことで、予期せぬ出費を防ぎ、安心して車検に臨むことができるでしょう。
愛車を自分好みにカスタマイズすることは、カーライフの醍醐味の一つです。しかし、どのような改造でも許されるわけではありません。道路を走行する車両には「保安基準」という厳しいルールがあり、これに適合しない改造は「違法改造」とみなされ、罰則の対象となるだけでなく、車検にも通りません。ここでは、愛車とのカーライフを安全かつ合法的に楽しむために、違法改造と合法改造の線引きを明確にするための知識を深めていきましょう。
車の改造について考える上で、最も重要な指針となるのが「道路運送車両の保安基準」です。これは、道路運送車両法に基づいて国土交通省が定めている基準で、車の安全性や公害防止などに関する細かな規定が盛り込まれています。
保安基準は、車の寸法(長さ、幅、高さ)、重量、原動機の出力、制動装置の性能、灯火類の種類や色・明るさ、排気音量など、多岐にわたる項目について詳細に定められています。例えば、最低地上高は9cm以上、マフラーの音量は車種によって異なりますが、一般的に96dB以下と定められています。これらの基準を一つでも満たさない場合、その改造は違法と判断されます。
正確な情報を得るためには、国土交通省のウェブサイトで公開されている「道路運送車両の保安基準」を確認するのが最も確実です。また、自動車検査独立行政法人のウェブサイトでも、車検に関する詳細な情報やQ&Aが提供されています。
自分で愛車をカスタマイズするDIY改造は、費用を抑えられたり、自分の手で作り上げる喜びがあったりと魅力的な反面、意図せず違法改造となってしまうリスクも潜んでいます。特に初心者が陥りやすい罠としては、以下のような点が挙げられます。
知識不足による違法改造:
灯火類の色や明るさの変更: ポジションランプを青色にしたり、ヘッドライトを過度に明るくしたりすると、保安基準に適合しない場合があります。
排気系の安易な変更: マフラー交換時に触媒を取り外したり、音量規制を超える製品を取り付けたりすると、排気ガス規制や騒音規制に抵触します。
車高の過度なローダウン: 最低地上高が9cmを下回ると車検に通らないだけでなく、走行中に路面と干渉する危険性も高まります。
「これくらいなら大丈夫だろう」という安易な判断:
フェンダーからタイヤ・ホイールがわずかに突出している、ウィンドウフィルムの透過率が基準値を下回っているなど、一見些細に見える変更でも保安基準に抵触する可能性があります。
安全性の軽視:
シートやステアリングなどの内装部品を交換する際、エアバッグの機能が損なわれたり、取り付けが不十分で走行中に外れてしまったりするリスクがあります。
DIYで改造を行う際は、必ず事前に保安基準をしっかりと確認し、不安な点があれば専門業者に相談するなど、安全面と法規面への配慮を怠らないことが重要です。
費用を抑えたい、あるいは自身の愛車を深く理解したいと考える改造車オーナーにとって、ユーザー車検は魅力的な選択肢の一つです。しかし、改造車の場合、通常の車両とは異なる難しさがあるため、挑戦する際には十分な注意と準備が必要です。
ユーザー車検は、業者に依頼するよりも費用を抑えられるという大きなメリットがありますが、デメリットも存在します。特に改造車の場合は、その特性を理解した上で検討することが重要です。
メリット
費用を大幅に削減できる: 業者に支払う手数料や整備費用が不要になるため、法定費用のみで車検を済ませられます。
愛車の状態を深く理解できる: 自分で検査項目を確認し、整備を行う過程で、車の構造や状態について詳しくなれます。
自身のスケジュールで進められる: 検査場の予約さえ取れれば、自分の都合の良いタイミングで車検を受けられます。
デメリット
専門知識と手間が必要: 保安基準に関する知識や、検査ラインでの操作方法を事前に学ぶ必要があります。書類作成の手間もかかります。
不合格時のリスクと再検査の手間: 検査で不合格になった場合、原因を特定し、自分で整備して再検査を受ける必要があります。再検査は当日中であれば2回まで可能ですが、不慣れな場合は時間と精神的な負担が大きくなります。
改造車ならではの難しさ: 後述しますが、改造車は検査官のチェックが厳しくなる傾向があり、通常の車両よりも不合格になるリスクが高まります。
改造車でユーザー車検に挑戦する際、通常の車両以上に直面しやすい困難がいくつかあります。
まず、検査官とのやり取りにおいて、改造箇所が保安基準に適合していることを明確に説明する知識が求められます。曖昧な返答では、不適合と判断される可能性が高まります。また、構造変更が必要な改造をしている場合、その申請手続きを正確に行い、適切な書類を提出する知識も不可欠です。
さらに、検査ラインでは、検査官の目視によるチェックが通常よりも厳しくなる傾向があります。特に、排気音量や最低地上高、灯火類の色や位置などは入念に確認されるため、事前に完璧な状態にしておく必要があります。もし不適合箇所が見つかれば、その場で整備することは困難であり、再検査の手間と費用がかかることになります。これらの点を踏まえ、改造車でのユーザー車検は、十分な準備と覚悟を持って臨むことが大切です。
このセクションでは、改造車オーナーが車検に関して抱きやすい疑問や不安に、Q&A形式で明確に回答します。具体的な改造に関する質問から、不合格時の対応、費用に関する疑問まで、読者の疑問を解消するための情報を提供します。
「社外マフラーに交換しているけど大丈夫?」「車高を下げているけど、このままで通る?」など、具体的な改造が車検に通るかどうかは、その改造が「保安基準」に適合しているかどうかにかかっています。一概に「はい」とも「いいえ」とも言えないのが実情です。
例えば、マフラーであれば音量や触媒の有無、車高であれば最低地上高が9cm以上あるか、LEDライトであれば色や明るさ、取り付け位置などが細かく定められています。ご自身の改造箇所がそれぞれの保安基準を満たしているかを、今一度確認することが重要です。判断に迷う場合は、整備工場や車検代行業者など、専門家へ相談することをおすすめします。
万が一、車検に通らなかった場合でも、慌てる必要はありません。以下の手順で冷静に対処しましょう。
不適合箇所の確認と修理・部品交換: 検査官から指摘された不適合箇所を正確に把握し、その部分を修理したり、純正部品に戻したり、基準に適合する部品に交換したりします。不適合箇所のリストをもとに、必要な作業を洗い出しましょう。
再検査の準備: 修理や部品交換が完了したら、再度検査を受ける準備をします。通常、不適合箇所を改善すれば、2週間以内であれば追加費用なしで再検査を受けられることが多いです。
構造変更申請の検討: 車高の変更や乗車定員の変更など、車の構造そのものが大きく変わる改造をしている場合は、構造変更申請が必要になることがあります。これは通常の車検とは異なる手続きが必要となるため、専門家と相談しながら進めるのが賢明です。
専門業者への依頼: 自分で対処が難しいと感じる場合は、改造車に詳しい整備工場や車検代行業者に相談し、修理や再検査の代行を依頼することも有効な選択肢です。
改造車の車検費用は、改造の内容や状態、依頼する業者、そして必要な部品代や作業工賃によって大きく変動します。一般的な車検費用に加えて、以下のような追加費用が発生する可能性があります。
純正部品への交換費用: 車検に通らない改造箇所を純正品に戻す場合、部品代と交換工賃がかかります。
修理・調整費用: 保安基準に適合させるための修理や調整が必要な場合、その作業費用が発生します。
構造変更申請費用: 構造変更が必要な場合は、申請手数料やそれに伴う検査費用などが別途かかります。
正確な費用を知るためには、複数の整備工場や車検代行業者に見積もりを依頼し、ご自身の車の改造状況を具体的に伝えて相談することが最も確実です。見積もり内容を比較検討し、納得のいく業者を選ぶようにしましょう。
この記事では、改造車オーナーの皆さんが抱える車検の不安を解消するため、車検に通らない主な理由から具体的な対策、費用、そして違法改造と合法改造の線引きまで、多岐にわたる情報をお届けしました。
愛車を自分好みにカスタマイズすることは、カーライフの大きな醍醐味の一つです。しかし、そのカスタマイズが日本の保安基準に適合しているかどうかは、車検をクリアし、安全に公道を走行するために非常に重要なポイントとなります。
灯火類の色や明るさ、排気音の大きさ、車高の最低地上高、タイヤ・ホイールの突出、ボディパーツの取り付け方法など、一見些細に見える改造であっても、保安基準に抵触する可能性は十分にあります。車検前にこれらの項目をしっかりと確認し、必要に応じて純正部品に戻したり、専門業者に相談したりといった対策を講じることが、スムーズな車検通過への鍵となります。
もし、ご自身の改造が保安基準に適合するかどうか不安な場合は、迷わず専門の整備工場や車検代行業者に相談してください。プロの視点から的確なアドバイスや整備を受けることで、安心して車検に臨むことができます。
愛車とのカーライフは、安全があってこそ最大限に楽しめます。この記事で得た知識を活かし、あなたの愛車がこれからも合法的に、そして安全に走り続けられるよう、適切な準備と対策を行いましょう。法規を遵守しながら、自分だけの特別な一台で、最高のカーライフを満喫してください。