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車検の基礎知識

車検の内訳を徹底解説!費用相場、安くする方法、注意点まとめ

基礎知識

公開日:2019/05/10

最終更新日:2025/11/26

車検の費用、一体何にお金がかかるの?高いって聞くけど、内訳ってどうなってるの? この記事では、車検の内訳を徹底的に解説します。法定費用、車検基本料、整備費用、部品交換費用など、それぞれの項目を分かりやすく説明。さらに、ディーラー、整備工場、車検専門店など、業者ごとの料金相場を比較し、あなたの車検費用を抑えるための具体的な方法を紹介します。この記事を読めば、車検の費用に関する不安を解消し、賢く車検を受けることができるでしょう。

車検費用の内訳とは?

車検の費用は、ただ「高い」というイメージだけでなく、その内訳を正しく理解することが、賢く車検を受けるための第一歩となります。車検費用は、大きく分けて「法定費用」「車検基本料金」「整備費用」「部品交換費用」の4つの項目から成り立っています。法定費用は法律で定められているためどこで受けても一律ですが、それ以外の費用は依頼する業者や車の状態によって大きく変動します。ここでは、それぞれの費用がどのようなものか、詳しく解説していきます。

法定費用

法定費用は、国が定める税金や手数料であり、法律によって金額が決まっているため、どの業者に依頼しても一律の料金となります。主な内訳は以下の3つです。

  • 自動車重量税: 車両の重量に応じて課税される税金です。エコカー減税や、13年・18年経過車に対する重課税率などが適用される場合があります。

  • 自賠責保険料(自動車損害賠償責任保険): 対人賠償を最低限補償する強制保険です。新車登録時や車検の更新時に、次の車検までの期間(通常25ヶ月または37ヶ月)分をまとめて支払います。

  • 検査手数料(検査等登録手数料): 車検の検査を行う国の機関(軽自動車検査協会や陸運局)に支払う手数料です。印紙代として納付します。

これらの法定費用は、車検証に記載されている情報(車両重量、初度登録年月など)に基づいて計算されます。

車検基本料金

車検基本料金は、車検を代行する業者(ディーラー、整備工場、車検専門店など)に対して支払う、車検作業そのものにかかる手数料です。これには、書類作成、車両の検査ラインへの持ち込み、検査結果の確認、事務手続きなどが含まれます。この料金は業者によって異なり、サービス内容や店舗の維持費などを考慮して設定されています。

整備費用

整備費用は、車検の検査に合格するために、車両の整備や修理が必要となった場合に発生する費用です。車検では、保安基準に適合しているかどうかが厳しくチェックされます。例えば、ブレーキの効きが悪い、ライトの光軸がずれている、タイヤの溝が不足している、といった状態では車検に合格できません。これらの不具合を解消するための部品代や作業工賃が、整備費用として計上されます。

部品交換費用

車検の過程で、あるいは車検と同時に、部品の交換が必要となる場合があります。これらは、経年劣化や走行距離によって消耗した部品や、故障した部品などが該当します。代表的なものとしては、タイヤ、バッテリー、ブレーキパッド、ワイパーブレード、オイルフィルターなどが挙げられます。これらの部品の費用と、交換作業にかかる工賃が、部品交換費用として別途請求されます。整備費用と同様に、交換する部品の種類や数によって費用は大きく変動します。

費用の種類

内容

法定費用

国が定める税金や手数料(自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料)

車検基本料金

車検代行業者に支払う、検査や手続きにかかる手数料

整備費用

車検合格のために必要な整備や修理にかかる費用

部品交換費用

消耗・劣化・故障した部品の交換にかかる費用(部品代+工賃)

このように、車検費用は複数の要素で構成されており、特に法定費用以外の項目は、車の状態や依頼する業者によって大きく変わることを理解しておきましょう。

業者別の車検費用相場

車検を受ける場所によって、その費用は大きく変動します。ディーラー、整備工場、車検専門店、そして自分で検査場に持ち込むユーザー車検まで、それぞれに特徴があり、メリット・デメリット、そして費用相場も異なります。ここでは、それぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。

ディーラー

自動車メーカーの正規ディーラーで受ける車検は、一般的に最も安心感が高いとされています。メーカー指定の純正部品を使用し、専門的な知識と技術を持った整備士が、メーカーの基準に沿って丁寧に点検・整備を行います。そのため、車のコンディションを良好に保ちたい方や、車の知識に自信がない方にとっては、最も信頼できる選択肢と言えるでしょう。しかし、その品質の高さゆえに、他の業者と比較すると費用は高めになる傾向があります。特に、点検項目が多く、細部まで徹底した整備を望む場合には、その費用はさらに高くなる可能性があります。

整備工場

地域の整備工場での車検は、地域に根差したきめ細やかなサービスが期待できるのが特徴です。長年付き合いのある整備工場であれば、車の状態をよく把握しており、無理のない範囲での整備や、オーナーの意向に沿った対応をしてくれる場合が多いです。また、ディーラーに比べて柔軟な対応が可能な場合もあり、部品の選択肢も幅広く、費用を抑えられる可能性もあります。ただし、整備工場によって技術力や設備に差があるため、事前に評判などを確認しておくと安心です。

車検専門店

車検専門店は、その名の通り車検サービスに特化した業者です。短時間かつ低価格での車検を売りにしている店舗が多く、スピーディーに車検を済ませたい方や、費用をできるだけ抑えたい方にとって魅力的な選択肢となります。多くの場合、予約から車検完了までがスピーディに進みます。しかし、価格を抑えるために、点検や整備の内容が限定的になる場合もあります。そのため、車検専門店で依頼する際は、どのような点検・整備が含まれているのか、追加整備が必要になった場合の費用はいくらになるのかなどを、事前にしっかりと確認することが重要です。

ユーザー車検

ユーザー車検は、車検を受ける人が自分で検査場に車を持ち込み、国の定める基準に適合しているかを確認してもらう方法です。検査に通れば、法定費用のみで車検が完了するため、最も費用を安く抑えられる可能性があります。しかし、自分で検査の予約を取り、車を持ち込み、検査ラインを通過させる必要があるため、ある程度の専門知識と手間がかかります。また、不合格になった場合は、自分で整備をして再度検査を受ける必要があります。車の構造や整備についてある程度の知識がある方や、とにかく費用を抑えたい方に向いています。

| 業者 | |—|—| | ディーラー | | 整備工場 | | 車検専門店 | | ユーザー車検 |

車検費用を安くする方法

車検は、計画次第で費用を大幅に抑えることが可能です。ここでは、見積もりから整備、業者選びに至るまで、具体的な節約術を解説していきます。実体験に基づいた節約術や、各種割引サービスの活用法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

事前見積もりを取る

車検費用を抑えるための第一歩は、複数の業者から事前に見積もりを取ることです。これにより、各業者の料金体系やサービス内容を比較検討でき、不当に高い費用を請求されるリスクを減らすことができます。

  • 複数の業者に依頼する: ディーラー、整備工場、車検専門店など、最低でも2~3社から見積もりを取りましょう。

  • 見積もり内容の確認: 法定費用、車検基本料金、整備費用、部品交換費用などが明記されているか、細かくチェックします。

  • 追加整備の有無: 見積もり以外に、追加で整備が必要になる可能性があるかどうかも確認しておくと安心です。

不要な整備を断る

車検時の見積もりで、整備士からいくつかの整備項目を提案されることがあります。しかし、そのすべてが本当に必要とは限りません。過剰整備を防ぎ、費用を抑えるためには、以下の点を意識しましょう。

  • 整備内容の根拠を確認する: なぜその整備が必要なのか、具体的な理由や、整備しない場合にどのようなリスクがあるのかを整備士に質問しましょう。

  • 「車検に通るために最低限必要な整備」と「予防整備」を区別する: 法定保安基準に適合させるために最低限必要な整備と、将来的な故障を防ぐための予防的な整備は区別して考え、不要な予防整備は断る勇気も必要です。

  • 自分で判断できない場合はセカンドオピニオンを求める: 心配な場合は、別の整備工場などに相談してみるのも良いでしょう。

ユーザー車検を検討する

費用を最も抑えられる可能性が高い方法の一つが、ユーザー車検です。これは、車検を受ける人が自分で運輸支局に車を持ち込み、検査を受ける方法です。

  • メリット: 車検基本料金や整備費用がかからないため、法定費用のみで済む場合が多く、最も安価に車検を受けられます。

  • デメリット: 車の知識が必要で、自分で検査ラインを通す手間や時間がかかります。また、不合格になった場合は追加の整備や再検査が必要です。

  • 向いている人: 車の構造を理解しており、自分でメンテナンスや簡単な整備ができる方、とにかく費用を抑えたい方に向いています。

複数の業者を比較する

車検を依頼できる業者は複数あり、それぞれに特徴と料金体系があります。

  • ディーラー: 新車購入時からの付き合いで安心感がありますが、一般的に費用は高めです。純正部品を使用し、丁寧な整備が期待できます。

  • 整備工場: 地域に根差した工場が多く、比較的リーズナブルな価格で対応してくれる場合があります。技術力は工場によります。

  • 車検専門店: 短時間・低価格を売りにしている店舗が多いです。効率化されているため、基本料金が安い傾向にありますが、整備内容については事前にしっかり確認が必要です。

  • ユーザー車検: 上記の通り、最も安価ですが、手間と知識が必要です。

これらの業者の特徴を理解し、ご自身の車の状態や予算に合わせて比較検討することが重要です。

割引サービスを利用する

多くの業者は、様々な割引サービスを提供しています。これらを活用することで、さらに車検費用を節約できます。

  • 早期予約割引: 車検満了日よりかなり前に予約することで割引が適用される場合があります。

  • 代車不要割引: 代車を借りない場合に割引になることがあります。

  • 会員割引/リピーター割引: 特定の会員組織に加盟していたり、以前その業者で車検を受けたことがある場合に割引が適用されることがあります。

  • インターネット割引: Webサイトからの申し込みや見積もりで割引が受けられる場合もあります。

これらの割引は併用できる場合もあるため、見積もり時に積極的に確認してみましょう。

方法

ポイント

期待できる効果

事前見積もりを取る

複数の業者(ディーラー、整備工場、車検専門店など)から見積もりを取り、内容と料金を比較する。

不当に高い請求を防ぎ、最安値を見つけやすくなる。

不要な整備を断る

整備内容の根拠を確認し、車検に通るために最低限必要な整備以外は、断るか、後日自分で整備することを検討する。

過剰整備による追加費用を削減できる。

ユーザー車検を検討する

自分で運輸支局に車を持ち込み検査を受ける。法定費用のみで済む場合が多く、最も安価になる可能性がある。

車検基本料金や整備費用がかからず、大幅な節約が期待できる。

複数の業者を比較する

ディーラー、整備工場、車検専門店など、それぞれの業者特性と料金体系を理解し、自分のニーズに合った業者を選ぶ。

車種や状態、予算に合わせた最適な業者が見つかる。

割引サービスを利用する

早期予約割引、代車不要割引、会員割引、インターネット割引など、各業者が提供する割引を積極的に活用する。

数千円~数万円の費用削減につながる可能性がある。

車検の流れ

車検は、安全なカーライフを送るために定期的に受ける必要がある重要な手続きです。しかし、具体的にどのような流れで進むのか、事前に把握しておかないと戸惑ってしまうことも少なくありません。ここでは、車検を受ける際の一般的な流れを、ステップごとに分かりやすく解説します。この解説を通じて、車検全体像を理解し、スムーズに手続きを進められるようにしましょう。

事前準備

車検を受ける前に、いくつか準備しておくべきことがあります。まず、車検証、自賠責保険証明書、納税証明書(軽自動車の場合は不要な場合が多い)といった必要書類を揃えましょう。これらは車検の際に必ず必要となります。次に、車検を受ける業者を選びます。ディーラー、整備工場、車検専門店など、それぞれの特徴や費用を比較検討し、ご自身の希望に合った業者を選びましょう。業者を決めたら、車検の予約を行います。特に繁忙期は早めの予約がおすすめです。

見積もり

車検を依頼する業者に車を持ち込むか、出張査定を依頼して見積もりを取得します。見積もりでは、法定費用(税金など)と、車検基本料金、そして整備費用や部品交換費用などが項目ごとに明記されているかを確認しましょう。もし、追加整備や部品交換が必要だという提案があった場合は、その内容と必要性についてしっかりと説明を求め、納得した上で依頼するかどうかを判断することが重要です。不要な整備は断ることも可能です。

車検実施

見積もりに同意したら、いよいよ車検が実施されます。検査ラインでは、灯火類、ブレーキ、排ガス、スピードメーター、ワイパーなど、保安基準に適合しているかどうかの検査が行われます。この検査に合格すれば、車検はクリアとなります。もし不合格となった場合は、整備を行い再度検査を受ける必要があります。整備工場で依頼している場合は、検査ラインでの確認と並行して、必要に応じた点検や整備が行われます。

支払いと引き渡し

車検が完了したら、見積もり内容に基づいた費用を支払います。支払い方法は業者によって異なりますが、現金払いのほか、クレジットカード払いやローン払いに対応している場合もあります。支払い完了後、新しい車検証、車検ステッカー(検査標章)が交付され、車が引き渡されます。整備内容の説明を受け、今後のメンテナンスについても確認しておくと良いでしょう。

車検に関するよくある質問

車検を受けるにあたって、多くの方が疑問に思うであろう質問に、このセクションではお答えしていきます。見積もりは無料なのか、どれくらいの時間がかかるのか、万が一車検に通らなかった場合はどうすれば良いのか、そして車検はどこで受けられるのか、さらに有効期限についてなど、具体的な疑問を解消し、車検への理解を深めていきましょう。

車検の見積もりは無料ですか?

車検の見積もりは、ほとんどの場合無料で受けることができます。ディーラー、整備工場、車検専門店など、多くの業者が無料見積もりを提供しています。これは、顧客に安心して車検を検討してもらうためのサービスの一環です。ただし、見積もり内容によっては、詳細な点検が必要となり、その際に費用が発生する可能性もゼロではありません。また、見積もり内容を比較検討する際には、どこまでが無料の範囲で、どこからが有料になるのかを事前に確認しておくと良いでしょう。

車検にかかる時間は?

車検にかかる時間は、依頼する業者や車の状態、そして依頼する内容によって大きく異なります。

  • 1日車検(即日車検): 車検専門店などでは、予約さえしておけば、数時間で完了する「1日車検」を提供している場合があります。これは、事前に部品交換が必要な箇所がないと判断された場合や、最低限の整備で済む場合に可能なことが多いです。

  • 数日~1週間: ディーラーや整備工場では、点検に時間をかけ、必要に応じて部品の手配なども行うため、数日から1週間程度かかるのが一般的です。車検の時期が重なる繁忙期などは、さらに時間がかかることもあります。

ご自身の都合に合わせて、時間に余裕をもって依頼するか、短時間で済む業者を選ぶか検討しましょう。

車検に通らない場合はどうすればいい?

車検(検査)に通らなかった場合は、速やかに不合格となった箇所を修理し、再検査を受ける必要があります。再検査には期限が設けられており、通常は車検の検査を受けた日から15日間です。この期間内に再検査を受け、合格すれば、その車検の有効期間は当初の期間(新車は3年、以降は2年ごとなど)となります。

修理が必要な場合、依頼した業者にそのまま修理を任せることもできますし、費用を抑えたい場合は、自分で修理工場を探したり、部品を調達したりすることも可能です。ただし、安全に関わる重要な箇所が不合格となっている場合は、専門家による確実な修理が不可欠です。

車検はどこで受けられる?

車検を受けられる場所は、主に以下の4つに分けられます。

  1. ディーラー: 新車を購入したメーカーのディーラーです。純正部品を使用し、メーカー基準の丁寧な整備が期待できますが、費用は比較的高めになる傾向があります。

  2. 整備工場: 地域の自動車整備工場です。長年の経験を持つ整備士が対応してくれることが多く、ディーラーよりも費用を抑えられる場合があります。

  3. 車検専門店: 短期間・低価格を売りにしている店舗です。効率化されたシステムで、スピーディーかつ安価な車検が期待できますが、整備内容が限定される場合もあります。

  4. ユーザー車検: 自分で運輸支局に車を持ち込み、検査を受ける方法です。最も費用を抑えられますが、車の整備に関する知識が必要となり、合格しない場合は自分で修理する必要があります。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のニーズに合った場所を選びましょう。

車検の有効期限は?

車検の有効期限は、車の新規登録から、初回は3年、2回目以降は2年ごと(一部貨物車などは異なる)となっています。この有効期限を過ぎてしまうと、公道を走行することが法律で禁止されている「無車検運行」となり、厳しい罰則(違反点数、罰金など)が科せられます。また、車検が切れた車で事故を起こした場合、保険が適用されないなど、さらに深刻な事態を招く可能性もあります。

次回の車検満了日は、運転席側のドアを開けたところや、車検証(自動車検査証)に記載されています。満了日を必ず確認し、余裕をもって車検を受けるようにしましょう。満了日の1ヶ月前から受けることができます。

まとめ

この記事では、車検にかかる費用について、その内訳から費用を抑える方法、さらには車検の流れまでを詳しく解説しました。車検費用は、主に「法定費用」「車検基本料金」「整備費用」「部品交換費用」の4つに大別されます。法定費用は法律で定められた税金や手数料であり、どこで車検を受けても金額は一律ですが、それ以外の項目は業者や車の状態によって大きく変動します。

車検費用の全体像と賢い選択

項目

要点

法定費用

税金や手数料など、法律で定められた費用。どこで受けても一律。

車検基本料金

車検業者に支払う検査手数料。業者によって異なる。

整備費用

車検に合格するために必要な整備にかかる費用。車の状態により変動。

部品交換費用

交換が必要な部品の代金と工賃。部品の種類や数により変動。

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こちらの記事の監修者

やさしい車検

やさしい車検 編集部

  • 愛媛県松山市に車検整備を行う店舗を2店舗を構えてお客様のご来店をお待ちしています。
  • 受賞歴:楽天車検アワード愛媛県部門で2019年から5年連続受賞
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